外壁塗装は住宅のメンテナンスの中でも特に費用がかかる工事です。
「できるだけ安くしたい…」
「賢い節約方法を知りたい」
と考える方は多いですが、安さを優先しすぎると仕上がりや耐久性が下がり、結果的に損をしてしまうことも。
この記事では、外壁塗装の費用を安くするための具体的な対策と、逆に“安さで失敗するケース”を詳しく解説します。
■ 外壁塗装の費用相場はどれくらい？
まず一般的な費用感を知っておきましょう。
▼ 外壁塗装の費用相場（30坪）
| 塗料の種類 | 費用相場 |
|---|---|
| シリコン塗料 | 80〜110万円 |
| ラジカル塗料 | 85〜115万円 |
| フッ素塗料 | 95〜130万円 |
| 無機塗料 | 100〜140万円 |
塗料のグレードや家の状態で費用は大きく変わります。
■ 外壁塗装の費用を安くする方法6つ
外壁塗装は「値引き交渉」よりも、
事前準備や業者選びの工夫で安くできるポイントがたくさんあります。
🔹 1. 相見積もりを取る（3社が理想）
外壁塗装は業者によって
- 見積もりの内容
- 塗料の種類
- 職人の技術
- 施工の丁寧さ
が大きく異なります。
最低3社の相見積もりで比較すると、適正な相場がわかり、無駄な費用を抑えられます。
🔹 2. 立地条件を業者に伝えて“足場費”を抑える
足場代はおおよそ 15〜25万円。
建物周りが狭いと費用が上がることがあります。
事前に
- 作業スペースの状況
- 隣地との距離
- 駐車スペースの有無
を伝えることで、足場費を最適に抑えやすくなります。
🔹 3. 付帯部や屋根工事を“同時”にすると割安
外壁塗装に足場代は必須。
そのため、次の工事を同時にするとまとめて足場代を1回で済ませられます。
- 屋根塗装
- 雨樋・破風・軒天の塗装
- ベランダ・バルコニー防水
結果として総額が数万円〜数十万円安くなるケースが多いです。
🔹 4. 過剰な塗料グレードを選ばない
無機塗料は高耐久ですが、初期費用は高め。
建物の築年数や今後の住む予定によっては過剰な場合があります。
例として、
「あと10年住む予定」 → ラジカル塗料で充分
「ずっと住む予定」 → 無機・フッ素が有効
目的に合った塗料を選ぶことが、結局は一番の節約につながります。
🔹 5. 助成金・補助金を使えるか確認する
自治体によっては以下のような補助が使える地域があります。
- 省エネ塗料の補助
- 防災・断熱リフォーム補助
- 住宅改修補助金
条件に合えば 5万〜20万円の節約 につながることも。
🔹 6. 工事が混み合う時期を避ける
繁忙期（春・秋）は予約が集中し、値引きが難しいケースが多いです。
工事が比較的空いている
夏（7〜8月）
冬（1〜2月）
は費用交渉がしやすい時期です。
■ 逆に“安さを求めすぎる”と起こる失敗例
❌ 1. 不適切な塗料・工程の省略
極端に安い業者は、以下のような手抜きにつながるケースも。
- 下塗りを省略
- 塗料を必要量使わない
- 熟練職人でない人が施工
- 高圧洗浄が不十分
結果として、
「数年で剥がれた」というトラブルも多いです。
❌ 2. 点検・補修が不十分
安い見積もりは、コーキング補修や下地処理を含まないことがあります。
これでは耐久性が落ちてしまいます。
❌ 3. 不明瞭な見積もりで追加費用が発生
「足場代」「養生」「高圧洗浄」などの項目が曖昧な業者は注意が必要。
後から追加請求されるケースもあります。
■ まとめ：賢い節約は“質を落とさず無駄を減らす”こと
外壁塗装の費用を安くするポイントは
- 相見積もり
- 工事の同時施工
- 適切な塗料選び
- 助成金の活用
- 時期の工夫
など、“無駄を減らす工夫”が基本です。
費用だけを追いかけて手抜き施工にあうと、
結局は再工事で高額な費用がかかるため注意が必要です。
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