木部専用塗料は浸透タイプと造膜タイプどちらがいいの?

外壁には、木部が使われている場合があります。木部はサイディングやモルタルと比べると、劣化スピードが速いと言えます。木は天然素材なので、水を含めば、膨張し、乾いたら収縮します。それを繰り返すと、腐食したり、カビが発生します。

しかし、木でできたお家はとても魅力的で、温もりがあり癒しを与えてくれます。その木の良さを持続させるために木部専用塗料でしっかり塗装していきます。

木部塗料には求められるものが少し違ってきます。木材なので、防腐、防カビ効果の高い塗料が必須です。また、木材は天然素材なので、呼吸をしています。その呼吸を妨げない塗料であることも重要です。

木部専用塗料には、浸透タイプの塗料と造膜タイプの塗料があります。浸透タイプは、木材の中に塗料を浸透させて、カビや腐食を防ぐ塗料になります。表面に塗膜ができないので、塗膜のひび割れや剥がれを起こすこともなく、木材の特徴を生かすことができます。ただ、塗膜がない分、耐水性は弱いです。

造膜タイプは、表面に塗膜を作り、水の侵入を防ぐ効果があります。耐久性に優れているため、浸透タイプより劣化の速度が落ち、綺麗な状態が持続します。しかし、表面に塗膜を作るので、木材の見た目の良さを消してしまうことになります。

浸透タイプと造膜タイプはそれぞれ特徴が違うため、施工箇所によっておすすめする塗料が変わります。