塗装の基本!下塗りの重要な役割は密着性と塗料の吸い込み防止?!

塗装は基本的に3度塗りになります。その中で1番最初に塗装するものを下塗りと言います。下地に合わせて下塗り材の種類が変わります。

下塗り材には主に2つの性能があります。1つ目は、塗料と下地の密着性を高める性能です。中塗り・上塗り塗装だけでは、密着性が低く、塗装した後、すぐに剥がれてしまいます。どんなにいい上塗り塗料を使用しても、下塗りを怠ればその性能は発揮できません。

2つ目は、塗料の吸い込みを防ぐ性能です。下地が劣化し、剥がれやヒビなどの傷みがある場合、その上から塗装すると塗料を多く吸い込んでしまい、防水性や防汚性などの性能が失われてしまいます。1度の下塗りで塗料の吸い込みを抑えることができない場合は、2回下塗りする場合もあります。

下塗り材の種類は主に「シーラー」「プライマー」「フィラー」の3つです。プライマーの方が錆止めの効果があるものが多いため、金属系の素材に使用することが多いです。「フィラー」は他の下塗り材より粘り気があり、重ための材質です。ひび割れを起こしやすいモルタルなどに使用されることが多いです。